畳やベッドの上に敷いて睡眠時に用いる寝具、それが布団です。布団は主に人が上に横たわるための敷き布団と、人の上に被せる掛け布団に分けられます。日本では畳の上に敷き布団を敷いて用いるのが伝統でしたが、ベッドが普及した現代ではベッドの上に直接敷いたり、マットレスを敷いて、その上にマットレストッパーの代わりに敷き布団を敷くケースが多くなりました。
布団には、睡眠中に体温が下がらないように保温し、体重が一点に集中して、痛くなることがないようにする効果があります。こうした効果を高めるために、布の袋の中に綿やポリエステルなどの化学繊維、羽毛、羊毛などが詰められ、型くずれしないように糸で固定されています。綿や化学繊維は掛け布団にも敷き布団にも用いられますが、羽毛は主に掛け布団、羊毛は主に敷き布団に用いられます。
布団には睡眠中に人間から排出される汗のために水分がかなりたまってしまいます。そのため、しばし天気の良い日に戸外に干す必要があります。しかし、現代では部屋の日照や生活時間の問題、景観に関する条例などから布団を干すことができないところも少なくないため、「布団乾燥機」を用いて水分を減らす家庭もあります。
布団の種類としては主に下記のようなものがあります。
■綿布団
一般的に真綿・木綿綿を重量比50%以上を中綿に使用しているものを綿布団と呼びます。古来より日本の布団の素材として愛用されているほか、世界各地でも広く使われています。
■羽毛布団
水鳥のダウンを中綿に使用している比率が50%以上のものを羽毛布団と呼びます。水鳥の胸元から摂れる非常に軽くて保湿性・保温性に富んだ材質であるため、高級羽毛布団として販売されています。水鳥の種類は主にグース(ガチョウ)とダック(アヒル)に分けら、グースの方が高級品です。
■羽根布団
羽毛よりも芯が固い水鳥の羽根を中綿としているものを羽根布団と呼びます。一般的に羽毛布団よりも保温性でかなり劣るものの、羽毛と異なり羽根は大量に採取可能なため、低価格化が進んでいます。最近では、この羽根布団をセットにした格安の布団セットが通販で多く見かけられるようになりました。
■羊毛布団
羊毛を中綿に用いた布団を羊毛布団と呼びます。羽毛布団や綿布団のようなふわふわとした柔軟性には欠けますが、羊毛の持つ弾力性・保温性・放湿性は大変優れており、掛け布団よりも敷布団として優れています。
■化繊布団
化繊を中綿に重量比で50%以上使用しているものを化繊布団と呼ぶ。低価格布団として人気がある。有名なものにデュポン社のホロフィルやクオロフィルなどの綿をつかったものがある。
■抗アレルギー布団
アレルギーを防止するため、抗アレルゲン、抗ダニ、抗菌加工が施された布団。抗アレルギー布団は、詰め物にポリエステル、布にポリプロピレンなどが使われた布団です。保温性が高く、軽量、簡単に洗濯できる、低価格などの利点を持つ一方、繊維自体の吸湿性が良くないため、羊毛毛布との重ね合わせによっては摩擦帯電がおきやすいといった短所もあります。
■形状記憶敷き布団
低反発なポリウレタンを素材とし、主に敷き布団に使われています。肩や腰にかかる負担が少ないことからスポーツ選手や高齢者に愛用者が多く、通信販売でも人気を集めています。中の素材は洗えないため、日頃から清潔を保つ必要があります。
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