寝具の種類

人間が睡眠をとるための家具、それがベッドです。

■ベッドの種類
ベッドはその形状によって下記のように様々なスタイルに分類されます。
◎ヨーロピアンスタイル(ヨーロッパスタイル)
ヘッドボードとフットボードがあるベッドです。ヘッドボード部分に小棚の付いているベッドもあります。
◎ハリウッドスタイル
ヘッドボードはあるものの足元の部分にフットボードがないベッドです。ヨーロピアンスタイルの場合と同様にヘッドボード部分に小棚の付いているベッドもあります。
◎二段ベッド
文字通り上下にベッドを積んだベッドです。上段の利用にははしごを使います。三段ベッドもあります。
◎ロフトベッド
二段ベッドの上段のみ、といった形状のベッドです。専有面積の広いベッドを上に押し上げ、二段ベッドの下段に相当する部分に、机や箪笥などを置いて、特に狭い環境において空間を有効に使用することができるため、狭い日本の住環境で特に人気があります。
◎折りたたみベッド
マットレスに金属パイプとキャスターが付いているベッドです。布団を敷いたまま、マットレスを立てて長さを半分にした形に一人で簡単にできるのが特徴です。重量はあるものの、キャスターで一人で簡単に移動することができます。
◎ソファベッド
ソファとベッドが兼用で使用できる構造のタイプを指します。ソファの状態から折りたたまれた座面の部分を伸ばすことができ、簡易なベッドになります。ベッドとソファの利点を併せ持つ画期的な家具と思われがちですが、ソファとして見れば肘掛けがないものが多かったり、座面等が硬すぎたりといった短所があり、ベッドとして見れば柔らかすぎたり、床面が平坦でないため常用には向かないといった短所があります。
◎乳児用ベッド
乳児の脱落を防ぐために周囲を柵で囲い、また世話のために適当な高さとなっているベッドです。乳児の保護のためにその安全性については特に注意が必要であり、日本国内での製造販売、輸入販売については安全基準を満たした上で、事業者自らが検査・確認の上、更に国が認定する第三者検査機関による適合性検査を受け、PSCマーク(消費者の生命や身体の安全を守ることを目的とした国による安全規制を満たしている事を証明するマーク)を表示しなければならりません。このマークが付いていない製品は購入しないようにしましょう。
◎介護用ベッド
リモコンひとつで操作でき、背上げ、脚上げと左右に寝返りの機能があるため、非常に介護に適したベッドです。
◎医療用ベッド
主に病院などの医療施設での使用を目的としたベッドです。

■ベッドの構造
一般的なベッドは下記の7つの構造によって形成されています。
◎ベッドパット
◎マットレス
◎ボトム(マットレスを置くベッドの本体部分)
◎脚(ベッドの種類によっては無い場合もあります)
◎ヘッドボード(横になったときに頭の上方に取り付けられているフレーム部分で、ベッドの種類によっては無い場合もあります)
◎フットボード(横になったときに足の下方に取り付けられているフレーム部分で、ベッドの種類によっては無い場合もあります)
◎宮/小棚(ヘッドボードの部分に取り付けられた照明や小物入れなどのある棚の部分で、ベッドの種類によっては無い場合もあります)

■ベッドのサイズ
一般的なベッドには下記のようにサイズごとに呼び方が異なります。
◎ジュニア
◎シングル(幅:約1m、長さ:約2m)
◎セミダブル(幅:約1.2m、長さ:約2m)
◎ダブル(幅:約1.4m、長さ:約2m)
◎クィーン
◎キング

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畳やベッドの上に敷いて睡眠時に用いる寝具、それが布団です。布団は主に人が上に横たわるための敷き布団と、人の上に被せる掛け布団に分けられます。日本では畳の上に敷き布団を敷いて用いるのが伝統でしたが、ベッドが普及した現代ではベッドの上に直接敷いたり、マットレスを敷いて、その上にマットレストッパーの代わりに敷き布団を敷くケースが多くなりました。

布団には、睡眠中に体温が下がらないように保温し、体重が一点に集中して、痛くなることがないようにする効果があります。こうした効果を高めるために、布の袋の中に綿やポリエステルなどの化学繊維、羽毛、羊毛などが詰められ、型くずれしないように糸で固定されています。綿や化学繊維は掛け布団にも敷き布団にも用いられますが、羽毛は主に掛け布団、羊毛は主に敷き布団に用いられます。

布団には睡眠中に人間から排出される汗のために水分がかなりたまってしまいます。そのため、しばし天気の良い日に戸外に干す必要があります。しかし、現代では部屋の日照や生活時間の問題、景観に関する条例などから布団を干すことができないところも少なくないため、「布団乾燥機」を用いて水分を減らす家庭もあります。

布団の種類としては主に下記のようなものがあります。

■綿布団
一般的に真綿・木綿綿を重量比50%以上を中綿に使用しているものを綿布団と呼びます。古来より日本の布団の素材として愛用されているほか、世界各地でも広く使われています。

■羽毛布団
水鳥のダウンを中綿に使用している比率が50%以上のものを羽毛布団と呼びます。水鳥の胸元から摂れる非常に軽くて保湿性・保温性に富んだ材質であるため、高級羽毛布団として販売されています。水鳥の種類は主にグース(ガチョウ)とダック(アヒル)に分けら、グースの方が高級品です。

■羽根布団
羽毛よりも芯が固い水鳥の羽根を中綿としているものを羽根布団と呼びます。一般的に羽毛布団よりも保温性でかなり劣るものの、羽毛と異なり羽根は大量に採取可能なため、低価格化が進んでいます。最近では、この羽根布団をセットにした格安の布団セットが通販で多く見かけられるようになりました。

■羊毛布団
羊毛を中綿に用いた布団を羊毛布団と呼びます。羽毛布団や綿布団のようなふわふわとした柔軟性には欠けますが、羊毛の持つ弾力性・保温性・放湿性は大変優れており、掛け布団よりも敷布団として優れています。

■化繊布団
化繊を中綿に重量比で50%以上使用しているものを化繊布団と呼ぶ。低価格布団として人気がある。有名なものにデュポン社のホロフィルやクオロフィルなどの綿をつかったものがある。

■抗アレルギー布団
アレルギーを防止するため、抗アレルゲン、抗ダニ、抗菌加工が施された布団。抗アレルギー布団は、詰め物にポリエステル、布にポリプロピレンなどが使われた布団です。保温性が高く、軽量、簡単に洗濯できる、低価格などの利点を持つ一方、繊維自体の吸湿性が良くないため、羊毛毛布との重ね合わせによっては摩擦帯電がおきやすいといった短所もあります。

■形状記憶敷き布団
低反発なポリウレタンを素材とし、主に敷き布団に使われています。肩や腰にかかる負担が少ないことからスポーツ選手や高齢者に愛用者が多く、通信販売でも人気を集めています。中の素材は洗えないため、日頃から清潔を保つ必要があります。

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睡眠に適した暖かい温度を保つための布状の寝具、それが毛布です。ブランケットとも呼ばれています。寒さの程度に応じて、複数枚を使用したり、掛け毛布、敷き毛布といった具合に使用方法を変えます。また、保温という目的があるため、厚さや材質がシーツとはまるで異なります。シーツは衛生上の問題、快適さ、見た目を求めるものであるのに対して、暖かさを保つことが目的の毛布は最も薄いものでもシーツの最も厚いものよりさらに厚手となります。毛布は、厚さや構造などにより、多くの種類に細分されます。下記はその代表的なものです。

■純毛毛布
羊毛、カシミア、アルパカ、キャメル、ビクーニャなどの獣毛を用いた毛布です。

■綿毛布
綿を用いた毛布です。軽くて吸湿性があり、洗濯が容易なためどの家庭でもよく使われています。

■アクリル織毛布
アクリル繊維を用いた毛布です。軽い、耐久性がある、染色性が良いなどの特徴があります。

■シルク毛布
絹を用いた毛布です。絹ならではの肌触りの良さが特徴です。

■マイヤー毛布
ドイツ製のカールマイヤー編み機によって作られるニット毛布で、長い立毛を持つ最高級の毛布です。

■タフト毛布
基布にアクリルのパイル糸を起毛した毛布です。縦糸の代わりに綿布が用いられており、家庭よりも災害用として使用されます。

■電気毛布
電熱線を内蔵しており、電気によって加熱・保温を行う毛布です。

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就寝時に頭を乗せるための寝具、それが枕です。
スポンジや綿、羽毛など柔らかいものを布の袋に詰めた柔らかいものが一般的ですが、中にはプラスチックや籾殻を詰めた適度な硬さがある枕が用いられる場合もあります。

枕はそのまま用いるのではなく、木綿やポリエステルなどの薄い布でできたカバーで包んで使われます。この枕カバーは定期的に洗い、清潔に保つ必要があります。また、枕そのものも定期的に天日か陰干しを行い、乾燥、消毒させることが大切です。

長く使用していると、ダニが発生することがあります。ダニはアレルギーを引き起こす場合があり、これは特にアトピーや喘息を持つ人にとって深刻な問題です。
アレルギーの原因となるダニの糞・死骸などの除去方法としては、枕に掃除機をかけ、洗濯機で丸洗いするのが効果的とされています。
このような問題を防止するため、最近では、詰め物にポリエステル、布にポリプロピレンなどが使われ、防ダニ加工や抗菌加工が施されたアレルギー対策枕も販売されています。

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寝間着とは就寝時に着用する衣服のことで、パジャマとも呼ばれています。

一般的には上下セットアップのものがほとんどですが、中には一体型のものもあり、女性用のワンピース式のパジャマはネグリジェと呼ばれています。絹や木綿、麻などの肌触りや吸湿性の良い素材から作られていることが多く、入浴後の湯冷めから着用者を守る役目もあります。

パジャマの他に下記のようなタイプの衣類も寝間着としてよく使われています。

■ガウン
綿やウール、絹、ポリエステル、ナイロン、アクリル繊維、フリース、ニットで出来た丈の長いジャケットのことで、主に室内着として着用します。

■ジャージ
糸を編むことで伸縮性を持たせた布で作られた衣類です。伸縮性があって動きやすいため、本来の目的であるスポーツのユニフォームやトレーニングウェアとしての着用のほかに、寝間着としても好まれています。

■甚平
男性あるいは子供の着る和装のひとつです。丈が短く、袖に袂がなくて衿と身頃につけた付け紐は、右を表左は裏側で結び、ふつうの和服のように右前に着ます。そろいの半ズボンをはくのが一般的です。

■スウェット
吸湿性の高い厚手の布で作られ、運動性・吸汗性・防寒性に優れた衣類です。元々はスポーツ選手が競技の前後に着るものでしたが、その優れた特性により寝間着や部屋着としても使われるようになりました。

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蚊などの害虫から人などを守るための箱状の網、それが蚊帳(かや)です。虫は通さず風は通すため、1mm程度の網目となっており、麻などの繊維、のちに化学繊維でも作られるようになりました。通常、室内に吊して就寝時に用いることが多く、簡単に取り付け・取り外しができるよう長押(なげし)のくぼみがフックをかけるのに利用されていました。また、長押に鉤を打ち付けておき、それに輪型の釣具を掛ける方式もありましたが、その長押そのものが現代の日本家屋からは消滅しつつあります。

日本には中国から伝来しました。当初は貴族などが使っていましたが、江戸時代には庶民にも普及しています。しかし、殺虫剤や下水の普及による蚊の減少および気密性の高いアルミサッシの普及に伴う網戸の採用、さらに空調設備の普及などにより、昭和の後期にはほとんど使われなくなってしまいました。逆に日本国外では、蚊帳が普及しつつある地域もあります。マラリアの被害に悩まされるアフリカ諸国や東南アジアなどで、低コストな蚊対策として注目を集めています。

そんな蚊帳ですが、電気も薬品も使わない防蚊手段であるため、エコロジーの観点や薬品アレルギー対策として日本で近年再び見直され始めているようです。

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キャンプをはじめとするアウトドアの際に主にテント内で使われるの携帯用の寝具、それが「寝袋」です。ドイツ語のシュラフザックを短縮してシュラフとも呼ばれるほか、英語ではスリーピングバッグと呼びます。

寝袋は人がすっぽりと入れる袋状をしており、羽毛や化学繊維の綿が保温材として中に詰められています。ポリエステルの綿が使われているタイプが一般的ですが、小型軽量化・高性能化のために羽毛を使った高級なタイプもあります。冬用のものは縫い目から体温が逃げるのを防ぐため、二重構造にして外側と内側の縫い目が重ならないように工夫したものもあります。羽毛のタイプは保温性能が高いのです水濡れに弱いため、必要に応じてシュラフカバーをつける必要があります。また、清潔に使うためのシュラフ用シーツも販売されています。

寝袋の形として下記の3つが主に使われています。

■封筒型
文字通り上から下まで同じ幅の長方形の寝袋です。ゆったりとしているため、布団に近い寝心地の良さが特徴です。その反面、体への密着性が無いため、保温性能の面ではマミー型より劣ります。多くの製品には横にファスナーが付いており、その開け閉めによって温度調整が容易に行えるようになっています。マミー型に比べて重量があり収納性も悪いため、人力以外の移動・運搬手段での使用に向いていることから、オートキャンプなどでよく使われています。

■マミー型
肩口が広く足先に向かうにしたがって狭まる形状の寝袋で、頭まですっぽりかぶれるようになっています。このシュラフで寝ている様子がミイラに似ていることから、ミイラを意味する mummy(マミー)型と呼ばれています。体の形に合わせた形状となっているため無駄なすき間ができにくく、封筒型に比べて保温性能が高いのが特徴です。その反面、寝袋内で身動きが取れないので、慣れないと寝苦しく感じることがあります。封筒型に比べて軽く収納性が高いので、人力による運搬が必要な登山やバックパッキングなどの場合はマミー型が利用されることがほとんどです。

■2本足独立型
2本足にわかれているため、中に入っても動きやすいタイプの寝袋です。中に入ったまま足を組んだり、立てたりできるなど、封筒型・マミー型より自由度が高いのが特徴です。

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